月別アーカイブ: 2016年4月

Unityで作成したスマホアプリの軽量化方法11個

スマホゲーム(Android版)を作成した時に行なった軽量化の方法です。

アプリサイズの軽量化(容量削減)と処理速度の軽量化(高速化)があるけど、ごっちゃに書いてます。とりあえず忘れないためのメモとして。

Unity5.3.xです。

指標

●アプリサイズ確認方法(Windows)
C:\Users\(username)\AppData\Local\Unity\Editor\Editor.log
ビルドすると使用ファイル1つ1つのサイズまで記録される。使ってないアセットや画像が入ってないかもチェック。

●実行速度など確認方法
デバッグ実行中にエディターのGameタブにあるStatsをクリック。ここに表示されるFPSなどで速度をチェック。あとSetPassを減らすのが高速化への道。マテリアルをまとめると減るらしい。

1.スカイボックスのサイズ縮小

使用したスカイボックスがモバイル用ではなかったので、テクスチャの設定で縮小しました。あと床はどうせ見えないので、床テクスチャを削除。

スカイボックスは2種類使っていて、それぞれテクスチャを6枚→5枚に減らし、4MB→1MBに縮小したので、合計48MB→10MB!(圧縮前サイズ)

容量的にこれがいちばん効果あった。まあ、そもそもモバイルでスカイボックス使うべきじゃないけど。

2.動かないオブジェクトをStaticにする

処理削減で高速化します。

3.画像サイズを4の倍数にする

これ最初知らなかった。4の倍数にしないと画像が圧縮されません。

4.画像をシーン毎にSprite Packerでまとめる

Sprite PackerはかつてPro版にしかなかった機能で、スプライトのグループを指定すれば自動でまとめてくれる便利なやつです。大量にある画像を1つずつちまちま読み込むような無駄がなくなります。

SetPassもこれで減ります。

5.画像のミップマップを生成しない

GUI用の画像はミップマップ生成すると画質がガタガタになっちゃうので。そして生成するとその分容量も増えちゃうので。

6.GameObject.Find()をキャッシュする

Find()関数は重たいので、Update()の中でいちいちFind()呼ぶのは良くないみたい。なのであらかじめStart()の中でFind()して、その結果を変数に入れて(キャッシュして)、それをUpdate()で使います。

GetCommpornent()関数も重いらしいけど、今回はキャッシュしなかった。

7.フレームレートを30fpsにする

うちの古いノートPCだとフレームレート自動にしたらファンが唸りだすので、スマホでもフレームレート落としたほうがバッテリー節約されるはず。

Application.targetFrameRate = 30;

なんか自動のままの方がバッテリーに優しいと書いてる記事も見かけたけど気にしない。

8.解像度を下げる

スマホでキャプチャ撮ったら画像でかくてびびった。解像度が高ければその分描画処理も重くなるので、見栄えに影響ない程度に解像度を下げました。

具体的にはuGUIのCanvasとScreen.SetResolution()の両方とも1280×720にした。

9.影はハードシャドウを使う

ソフトシャドウよりハードシャドウの方が軽いです。

影は他にもShadow Resolution(解像度)やShadow Distance(距離)など影響ありそうなパラメータが多いです。

10.ベイク

ベイクすれば影の処理をゴッソリ軽減できるけど、今回のゲームはマップ自動生成なので使えず。ただ意外とベイクは容量食う。

11.SSAO使わない

うっかり使っちゃったのは俺だけか……結構解決するのに時間かかったんだけどね。

まとめ

やること多くて大変だ。たぶん他にももっとあるはず。

以下は公式から(2021/8/3)
モバイルゲームのパフォーマンスを最適化しよう:専門家が語るグラフィックスとアセットに関するヒント

MRTGでサーバー監視(さくらのVPS設定8)

mrtgMRTGを使ってサーバの状況をグラフィカルに確認します。昔からあるツールなので、見たことあるかも。

まあ、さくらのVPSには最初から同じような機能が付いてるから、わざわざ入れる必要ないんだけどね。

CentOS6.7です。

まずは必要なパッケージをインストール。

# yum install net-snmp net-snmp-utils mrtg

SNMP設定

SNMPの設定をしていきます。これが実際にサーバを監視するツールです。

# vi /etc/snmp/snmpd.conf

コメントアウト
com2sec notConfigUser   default       public
↓
#com2sec notConfigUser   default       public

有効化して書き換え
#com2sec local     localhost       COMMUNITY
#com2sec mynetwork NETWORK/24      COMMUNITY
↓
com2sec local     localhost       (任意の名前)
com2sec mynetwork 127.0.0.0/24    (任意の名前)

有効化
#group MyRWGroup  any        local
#group MyROGroup  any        mynetwork
↓
group MyRWGroup  any        local
group MyROGroup  any        mynetwork

有効化
#view all    included  .1                               80
↓
view all    included  .1                               80

有効化して書き換え
#access MyROGroup ""      any       noauth    0      all    none   none
#access MyRWGroup ""      any       noauth    0      all    all    all
↓
access MyROGroup ""      any       noauth    exact  all    none   none
access MyRWGroup ""      any       noauth    exact  all    all    all

SNMPを起動します。

# service snmpd start
# chkconfig snmpd on

動作確認します。エラーとか出てなければOK。

# snmpwalk -v2c -c (任意の名前) localhost system

設定ファイルに反映させます。

# cfgmaker (任意の名前)@127.0.0.1 > /etc/mrtg/mrtg.cfg

MRTG設定

MRTGの設定をしていきます。これはSNMPの結果などをグラフィカルに表示してくれます。

# vi /etc/mrtg/mrtg.cfg

有効化して任意のパスに書き換え
# WorkDir: /home/http/mrtg
↓
WorkDir: /var/www/mrtg

有効化
# Options[_]: growright, bits
↓
Options[_]: growright, bits

末尾に以下を全部追加。おまじない。

# トラフィック量
Target[eth0]: 1:(任意の名前)@127.0.0.1:
SetEnv[eth0]: MRTG_INT_IP="127.0.0.1" MRTG_INT_DESCR="lo"
MaxBytes[eth0]: 12500000
Title[eth0]: eth0 -- centos
PageTop[eth0]: <h1>eth0</h1>

# CPU使用率
Target[cpu]: .1.3.6.1.4.1.2021.10.1.5.1&.1.3.6.1.4.1.2021.10.1.5.2:(任意の名前)@127.0.0.1
MaxBytes[cpu]: 100
Unscaled[cpu]: dwmy
Options[cpu]: gauge, absolute, growright, noinfo, nopercent
YLegend[cpu]: CPU Load(%)
ShortLegend[cpu]: (%)
LegendI[cpu]: 1 min CPU Load Average
LegendO[cpu]: 5 min CPU Load Average
Legend1[cpu]: 1 min CPU Load Average(%)
Legend2[cpu]: 5 min CPU Load Average(%)
Title[cpu]: CPU Load Average
PageTop[cpu]: <H1>CPU Load Average</H1>

# メモリ使用量
Target[mem]: .1.3.6.1.4.1.2021.4.6.0&.1.3.6.1.4.1.2021.4.4.0:(任意の名前)@127.0.0.1
# Mem total
MaxBytes1[mem]: 1937120
# Swap total
MaxBytes2[mem]: 8191992
Unscaled[mem]: dwmy
Options[mem]: gauge, absolute, growright, noinfo
YLegend[mem]: Mem Free(Bytes)
ShortLegend[mem]: Bytes
kilo[mem]: 1024
kMG[mem]: k,M,G,T,P
LegendI[mem]: Real
LegendO[mem]: Swap
Legend1[mem]: Real Memory[MBytes]
Legend2[mem]: Swap Memory[MBytes]
Title[mem]: Memory Used
PageTop[mem]: <H1>Memory Used</H1>

設定が完了したので手作業で3回実行します。データが3つ以上ないと表示されないらしいので。

# env LANG=C mrtg /etc/mrtg/mrtg.cfg
# env LANG=C mrtg /etc/mrtg/mrtg.cfg
# env LANG=C mrtg /etc/mrtg/mrtg.cfg

mrtg.cfgで指定した任意のパスにインデックスページを作成します。

# indexmaker --columns=1 /etc/mrtg/mrtg.cfg > /var/www/mrtg/index.html

デフォではWebからアクセス出来ないようになっているので、アクセス許可します。

# vi /etc/httpd/conf.d/mrtg.conf

Alias /mrtg /var/www/mrtg

↓とりあえずAllow from ALLを追加した
<Location /mrtg>
    Order deny,allow
    Deny from all
    Allow from 127.0.0.1
    Allow from ALL
    Allow from ::1
</Location>

設定完了したのでApache再起動します。

# service httpd restart

以下のURLからサーバ状況が確認できるようになりました。5分おきに更新されます。

http://www????.sakura.ne.jp/mrtg/

ちなみに、cronの設定はここにありました。

/etc/cron.d/mrtg

デスクトップパソコンDELL XPS 8900買った

xps8900いま使っているXPS 8300が購入から4年半経っていて、結構重たかったりするので、買い換えることにしました。

同じXPSシリーズの8900です。カスタマイズしたせいか、注文から到着まで11日間もかかったよ。

スペック

CPU:Core i7-6700K 4.2GHz
MEM:24Gbyte
GPU:NVIDIA GeForce GTX 960 2GB
SSD:256GB + HDD:2TB
DRV:ブルーレイディスクドライブ
WLAN:802.11ac
OS:Windows10 Home 64bit

CPUは4世代後のに、メモリは2倍に、GPUはRadeonの1GBからGeForceの2GBに、ハードディスクはSSDとのデュアルに、Windowsは7から10になりました。

あとデスクトップなのになぜかWi-Fiが付いてるw 今はLANケーブルでつないでるけど、そういえばWi-Fiの方が速度早かったな……

使ってみた

前のPCからデータやらライセンスやらを取り出して、新しいPCに入れていきました。設定完了するまでやっぱり半日くらいかかったよ。

起動直後にアプリが3回連続で落ちて、なんだこの不安定なのは! と思ったけど、それ以降安定してる。よくわからないけど大丈夫そうかな。

Windows 10使うのは初めてだけど(仮想環境ではちょっと触った)、特に使いづらいとかはないね。スタートボタンとか滅多に触らないし。

ただフォントが汚い。設定で変えれるところは変えたけど、そのうち全部変える。

起動が早くなった。買ったばかりだから当然なんだけど、今回はSSDを入れたので、今後もずっと軽いはず。今までのPCは動作が安定するまで起動から10分くらいかかったからね(汗)

GPUも性能アップしてるので、SteamとかのPCゲーが捗りそうだ。

ちょっと高かったけど、これで気持よくPCが使えます。

3D迷路を探索するスマホゲームを公開!

03だいぶ時間かかりましたが、ようやくスマホゲームが完成したので、公開しました。

ゲーム内容は動画を上げたので見てみて下さい。迷路をひたすら走る、シンプルなゲームです。

プレイ動画

開発経緯

おととしくらいからちまちまUnityを触っていて、横スクロールのアクションゲームがカタチになりつつありました。その頃の開発状況はこちら。しかし、何人かの知り合いに見せたところ、なぜかみんな「スーパーマリオ?」とか言うので作るの止めたw

そんな訳で他のジャンルのゲームを作ることに。色々考えて3D迷路に決めました。簡単そうだし。 ……簡単じゃなかったけどね。

ゲーム開発はもちろん、アプリを公開する手続きがよくわからず何度もビルドし直したり、プレイ動画を作成してYouTubeに投稿したり、初めてのことが多くて結構時間かかっちゃいました。

ともかく

完成したので、よろしければプレイしてみて下さい。完全無料です。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.yagasuri_games.rabbitmaze